日本看護協会は認定看護師を「認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術を用いて、水準の高い看護実践のできる看護師」と定義しています。
当院では、平成17年に新生児集中ケア認定看護師が誕生して依頼、手術看護、緩和ケア、救急看護、感染管理、皮膚・排泄ケアと合計6領域、6名の認定看護師が活躍しています。勤務場所はNICU、手術室、救命救急センター、安全管理室、外来など認定の専門領域における特徴を配慮した部署配置を行うと共に、看護部内に認定看護師会を設置しています。これは、看護領域においてさらにスペシャリストとしての期待が高まることを予想し、専門領域の基準の作成や教育依頼のまとめ、活動報告、看護部内での語る会の開催、ランチミーティングを利用した学習会など、認定看護師全体の活動に対する支援も行っています。
また、当院における認定看護師の活動として、病院内の委員会に所属することで部門を横断しての専門的な看護ケアの提供も行いながら、地域医療、教育機関への専門看護の啓発など、今後益々、院内外での活躍が期待されています。
22.7.2 認定看護師担当看護師長 認定看護管理者 MSN 代田 とみ子
平成22.5.31看護部の方針などについて看護部長とカンファレンス


手術看護認定看護師 近藤 美穂
Q1. 認定看護師を目指した理由
手術室におけるチーム医療を実感し、その中で看護師の高い専門性がより質の高い手術医療を支え、チーム医療の一員として貢献できるという魅力を感じた。スキルアップはもちろん、自分のやりたい看護を実現していく為にも、高い実践能力を身に着けたかった。
Q2. 活動内容
・看護実践(器械出し、患者係り、外回り)
・新任者、手術室スタッフへの教育、指導
・術前外来
・研修会、研究会の講師、シンポジウム
・執筆
Q3. これからの夢
・看護研究への着手
・各種マニュアルの整備、見直し
・手術室キャリアラダーの作成
・院内学習会開催(周術期)
感染管理認定看護師 桜井 一彰
Q1. 認定看護師を目指した理由
院内感染防止対策委員会として活動する中、感染対策に関連した学会等に参加する機会がありました。その中で、感染認定看護師の活躍している姿を見たとき、感染管理に対する知識や能力の高さに驚かされました。その反面、自身の知識の無さを痛感させられ、感染管理に関わる以上、自分も専門的な知識や技術を身につけ、安全で質の高い医療を提供したいと思うようになりました。
感染認定看護師としてはまだまだ駆け出しですが、職場のスタッフに助けられ、更なるレベルアップのために日々頑張っています。
Q2. 活動内容
感染対策チーム(ICT)のメンバーとして定期的に院内ラウンドを行い、療養環境の改善、質の向上に努めています。日々の業務では、院内の感染症の発生状況を常に監視し、感染拡大の防止に向けた取り組みや、感染の低減に向けた取り組みを行っています。
また、研修や実践をとおして学んだ知識や技術が、院外の感染対策に取り組む方々と共有ができ、地域全体での意識の向上につながればと、講演活動を行っています。
Q3. これからの夢
院内での活動にとどまることなく、院外での活動に積極的に参加し、地域全体で感染予防・対策が実践できるよう取り組みを行いたい。

緩和ケア認定看護師 清水 美穂子
Q1. なぜ認定看護師を目指したか
混合病棟で勤務していたときに、様々な科の医師から<緩和ケア>という指示が出されました。新生児科の経験が長かった私は、その<緩和ケア>が理解できず、どのようなケアを提供したら良いか困惑していました。結局、医師によって<緩和ケア>の意味する内容は異なっていました。そこで緩和ケアを学ぼうと思い、認定看護師を目指すことにしました。
Q2. 活動内容
外来に配置された認定看護師として地域連携を進めていくため、麻酔科、緩和ケア内科、腫瘍内科、放射線科で診察介助につきながら緩和ケアを提供しています。
また、地域がん診療連携拠点病院の緩和ケアチームの看護師として活動しています。院内だけでなく、地域の緩和ケアの質を向上させるため、看護実践だけでなく、コンサルテーションの依頼を受けたり、講演をしたりと様々な取り組みをしています。
Q3. これからの夢
当院の患者・家族だけでなく他の病院や自宅などで過ごしている方々が、どこにいても緩和ケアを受けられる環境を整えたいと考えています。そして、緩和ケアを受けることでその人がその人らしく過ごせるよう支援して行きたいと思います。

救急看護認定看護師 常盤 忠
Q1. ICUで10年勤務している中、心肺蘇生法や病院前外傷コースのインストラクターになり活動していました。地域の高速道路で多重事故が発生したとき、地方でも災害はおき災害対応は都会の救命救急センターと同様に高度な対応が求められると感じました。自分の救急看護技術の向上と病院内の救急対応や看護が充実するようにと思い救急看護の認定を志しました。
Q2. 活動内容
救命救急センターに所属し、救急車や体調不良で救急センターを受診する患者さんの看護を行っています。地域においては、心肺蘇生や病院前外傷コースのインストラクターや熱中症の講演会などを行い救急技術の指導をしています。大規模災害時にはDMAT(災害派遣医療チーム)の一員として活動しています。
Q3. これからの夢
飯田下伊那の救急車到着までの時間が平均9分であるため、病院前対応も重要な鍵となります。地域の皆様が病気になったとき、対応できるよう地域での指導も行っていきたいと思います。
病院内では救命救急センターに来る患者さんの緊急度・重傷度などをトリアージして、状態の悪化を最小限にできるよう看護すると共に、看護師の救急看護技術を向上するよう指導したいと考えています。

皮膚・排泄ケア認定看護師 澤柳 賢
Q1. 認定看護師を目指した理由
看護師として就職し、7年間外科病棟で勤務してきました。外科病棟では現在、年間20から30名の患者さんが新たにストーマを造設しています。ストーマ造設患者さんは、手術を機に排泄パターンが大きく変化し、それはその後の生活にも大きく左右します。ストーマを保有していてもそれを受容し、自分らしい日常生活を送ることができる患者さんがいる一方で、ストーマを造設することで身体的・精神的・社会的問題により、日常生活に支障をきたす患者さんも少なくありません。後者の場合、看護的支援が患者さんの生活の質を向上させることに繋がります。これまでの外科病棟勤務の中でそれを痛感し、今後はより専門的な立場から患者さんの力になりたいと思い、皮膚・排泄ケア認定看護師を目指しました。
Q2. 活動内容
皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷・ストーマ・失禁ケアの専門的に行う看護師です。皮膚の健康を障害された、または障害される可能性のある患者さんに対し、看護的ケアを通じ皮膚の健康を保つことを目的としています。医師や看護師、理学療法士などの褥瘡対策チームと協力し、患者さんの専門的なケアの提供を行うと共に、看護の質を向上させるためスタッフ育成にも努めています。主な活動は、週1回の褥瘡回診、ストーマ外来などですが、その他排泄に問題を抱える患者さんの日常生活上の相談にも応じています。
Q3. これからの夢
現在の活動の主は病院です。しかし、日常生活において、創傷・ストーマ・失禁に問題を抱えながら生活をしている方は多いと思います。今後は、1人でも多くの方が充実した日常生活を送れるよう支援していくと共に、地域社会の看護の質が向上するよう努めて生きたいです。
新生児集中ケア認定看護師 清水 佳奈
Q1. なぜ認定看護師を目指したか
入院中の赤ちゃんは何を求めているのか、私たちは赤ちゃんのために何ができるかを知りたいと思い認定看護師を目指しました。
Q2. 活動内容
新生児集中ケア認定看護師は新生児集中治療室に入院した赤ちゃんに対して専門的な知識・技術を用いて、より質の高い看護を提供する看護師です。赤ちゃんは言葉で何をしてほしいとは言ってくれません。しかし、赤ちゃんに優しい看護を心がけています。
通常は赤ちゃんとご両親は一緒にいます。赤ちゃんが予定より早く生まれて治療が必要な場合や、病気の場合は、赤ちゃんが入院となりご両親とは離れ離れとなってしまいます。ご両親の気持ちに寄り添えるよう、ご両親の気持ちを大切にしながら関わっています。
Q3. これからの夢
赤ちゃんの泣き声は、赤ちゃんが助けを求めているサインです。赤ちゃんが泣く前に赤ちゃんに気持ちに気付いてあげられて、泣き声が響き渡ることのないようなNICUになっていくことが理想です。また、ご両親が赤ちゃんにしてあげたいことを行えるようなNICUにしていきたいです。
認定看護師会の設置
飯田市立病院では、平成19年に認定看護師会を設置しました。目的は、認定看護師各個人の連携を深めると共に、職業上の成熟と能力開発を支援し、実践、相談、支援における看護実践の成果を明らかにすることです。活動としては、
1. 認定看護師会での学習、研修や学会活動等を通じて、常に水準の高い看護を実践する技術と知識の向上を図る。
2. 認定看護師会における課題達成目標を持ち、看護実践の成果を明らかにすると共に、その発展に努める。
3. 認定看護師会のアドバイザーとして看護師長以上の上級看護管理者を置く。