2011年院長年頭所感

年頭所感 2011年 院長 千賀 脩

 2011年の新春を迎えるにあたりまして、皆様に謹んで新年のお喜びを申し上げます。
 昨年は、2月にチリでM8.8の地震が発生し、約800名の死者を出す大惨事が起きたり、11月には北朝鮮が韓国の延坪島を攻撃し、民間人を含む死傷者が出るなど、世界的に大きな衝撃がありました。
 一方、日本の政治の世界では8月の参議院選挙で自由民主党が圧勝し、ねじれ国会となってしまったり、9月に尖閣諸島沖で起きた中国漁船と日本の警備船衝突事件の対応における批判的な世論から、民主党の支持率が著しく低下しました。そのような中で行われた事業仕分けでは、一昨年ほどの効果はでず、政権交代であるはずだった新しい風は期待薄の状況であります。
 また、昨年は記録的な猛暑の連続で熱中症にかかる人が続出し、暑さ対策の支出や野菜の高騰、熊などが人里に出没するなど生態系にまで大きな影響を及ぼしました。昨年の世相を表す漢字はこの「暑」が、流行語大賞では「ゲゲゲの?」が選ばれたことは記憶に新しいところであります。
 そんな中、スポーツの世界では明るい話題が多くありました。大相撲の横綱白鵬が62連勝まで延ばしました。稀勢の里に敗れてしまい69連勝した双葉山は抜けませんでしたが、1敗のみで優勝し、今後も再度の連戦連勝の期待が感じられます。野球に関しては、大リーグのマリナーズに所属するイチロー選手が、前人未踏の10年連続200本安打の大記録を達成しましたし、6月に南アフリカで開催されたサッカーワールドカップにおいて、日本は予選リーグで強豪のカメルーン、オランダ、デンマークと対戦し、ベスト16に進出することができました。決勝リーグでは南米パラグアイに敗れましたが、大方の予想を覆す活躍は日本に勇気と希望を与えてくれました。

 さて、新年にあたり昨年を振り返りながら今年の病院事業の方針を述べ、年頭の所感とさせていただきます。
 3年前より公立病院改革プランを作成し、自治体病院にとって課題である地域医療の充実と健全経営を目標に取り組んでまいりました。その成果として、21年度はDPC(診断群分類包括評価制度)や看護配置基準7対1の導入が順調に経過し、入院・外来ともに前年度と比較して患者数が増加するなど、経常収支で黒字となりました。22年度は更に経営状況も良くなっています。
 全国的には、医療スタッフ、特に医師・看護師不足による地域医療の崩壊が相変わらず社会問題となっていますが、当院では医師の増加を始め、看護師における離職率の低下も見受けられます。特に、一番の問題でありました眼科の体制においては22年から常勤医師2名の着任により順調に経過しておりますし、今年は心臓血管外科において常勤医師が2名体制となる予定であります。また、産科体制においては、今年の3月より1診療所での分娩が中止となるため、当院で取り扱う分娩数の増加に対応し、分娩室や産婦人科の外来診療室の増設工事を行い、多くの分娩に対応できる体制を整えます。
 施設面においては、高松分院跡地に建設整備をしてきました介護老人保健施設ゆうゆうと高松診療所が昨年5月末に開所したことで、市立病院と更に連携し高齢者の在宅復帰に向けて取り組みます。また、現病棟の南側と北側に病棟を増設し、救命救急センターの充実やがん診療、周産期センター関連の整備を図る第3次整備計画も2年後の完成を目標に推進します。
 現在、中南信地区へドクターヘリを配備する検討がされていますが、当圏域の道路事情や、信大までの時間を考慮すると、是非当院に配備したいと考えており、積極的に誘致してまいります。
 ハード面での充実だけでなく、人材なども含めたソフト面での充実を図り、長野県1の病院を目指して職員一丸となってがんばりたいと思います。

 最後になりましたが、地域に信頼される病院を目指して更にがんばってまいりたいと考えておりますが、関係各位の皆様の深いご理解と、更なる支援を宜しくお願い申し上げます。本年が皆様にとって希望に満ちた明るい年となるように心から祈念して新年のご挨拶といたします。