臨床検査科

【基本理念と基本方針】

基本理念

病院基本理念に立ち地域の皆さんに安心・信頼される臨床検査科を目指します。

基本方針

  1. 精度の高い正確・迅速な検査に努めます。
  2. 安心で安全な医療の提供に努めます。
  3. 積極的に業務改善に努め、病院内での業務連携を図ります。
  4. 医学の進歩に対応した知識と技術を習得し、質の高い検査情報を提供します。
  5. 経営効率を高めるよう創意工夫に努めます。

【患者さんへお伝えしたいこと】

検査に関する疑問・質問等がございましたらお気軽に声をかけてください。資料をもとにお話ができればと思います。

【業務の内容】

臨床検査は、病気の診断や治療方針を決めるうえで、欠かすことできない検査データを「迅速かつ正確」に提供しています。当科は28名の専門スタッフから成り、検査の種類や検査方法などによって、1階中央検査室に採血室、生化学、血液、免疫血清、微生物・遺伝子、輸血、一般検査部門と、生体検査を行う生理機能検査部門、2階に病理検査から構成されています。それぞれの検査に対応した先進機器が設置され、毎年検査項目を見直し、実施項目を増やすなど、良質な医療の提供に努めています。また、通常業務の他に、糖尿病教室、感染防止対策チーム、栄養サポートチームなどを通し、患者さんの治療に貢献すべく、スタッフの知識・技術のため、認定資格を習得するなど検査精度の向上に努めています。近年では、救急センター設置に伴い緊急検査士認定資格を取得し24時間、迅速かつ正確な検査ができる体制を整えています。
日進月歩する医療において常に増え続ける新しい検査に対応するため、科内勉強会を実施し、院内外の学会や講習会へ積極的に参加・発表を行い日々研鑽に励んでいます。

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(1).一般検査

一般検査では主に尿検査を中心に、便(潜血)、体腔液、精液など血液以外のさまざまな検査材料について検査を行っています。尿検査では、尿中の蛋白や糖などを試験紙の色の変化で捉え、細胞や結晶などの有形成分を顕微鏡で観察します。これにより腎臓・尿路系の疾患はもとより、全身性の異常をみつけることができます。また、呼気によりピロリ菌の有無を調べる尿素呼気試験も実施しています。

(2).血液検査

血液の成分である、赤血球・白血球・血小板や血液を造っている骨髄の検査を行っています。また出血に関する検査や血液中に血の塊ができやすいかどうかの凝固検査も行っています。これらの検査は血液疾患の診断や病態の把握に重要な検査です。

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(3).生化学・免疫検査

血液や尿などには、蛋白質・脂質・酵素・電解質・ホルモン・ビタミン等の様々な物質が含まれています。これらの物質の量的変化や、健常人には出現しない物質の有無を、化学反応をもとに測定することで、多くの臓器の機能異常や病態を知ることができます。
検査を継続的に実施することで、病態の変化や治療法の選択、経過観察などの重要な指標となります。また、免疫反応を利用して、B型・C型肝炎ウイルス、HIV、梅毒、結核菌等の感染症関連の検査や甲状腺ホルモン、腫瘍マーカーなどの測定を行っています。

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(4).輸血検査

安全な輸血医療を実施するために血液型の検査や血液製剤が患者さんに適合するかどうかの検査を行っています。

(5).微生物検査

患者さんから採取された膿・痰・尿・便などの検査材料から,感染症の原因となる微生物(一般細菌,結核菌などの抗酸菌,真菌)を検出し,さらにその微生物に有効な抗菌薬を調べます。MRSAや多剤耐性緑膿菌などの薬剤が効かない耐性菌についても検査を行い、適正な抗菌薬による治療や感染管理が適切に行われるよう迅速に情報を提供しています。このほか、インフルエンザウイルス、ノロウイルス、RSウイルスなどのウイルス検査や、結核菌などを検出するための遺伝子検査を行っています。

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(6).病理検査

患者さんから採取された組織や細胞を顕微鏡で観察して、病気の診断、病気の進行度を決定する検査です。

①.病理組織検査

内視鏡検査などで採取された組織や手術で摘出された臓器から顕微鏡で観察するための標本を作製します。この標本を病理医が顕微鏡で観察して診断します。手術中に癌の転移の有無や切除範囲を決定するための術中迅速診断も行われます。

②.細胞診検査

尿・喀痰などに含まれる細胞を集めたり、甲状腺、乳腺、子宮頸部などの病変部から直接細胞を採取した材料から病変の有無を観察します。

③.病理解剖

ご遺族の承諾のもとに、生前診断の治療効果や死亡原因などを解明する目的で病理医の助手を務めながら解剖をさせていただきます。結果は、解剖を行った病理医から主治医へ報告され、ご遺族に説明されます。

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(7).生理機能検査

生理検査では、心電図検査や心臓超音波検査をはじめとする循環器系検査、脳波検査や筋電図検査などの神経学的検査、肺機能検査や動脈硬化検査(ABI)、耳鼻科外来での聴力検査など様々な生体検査を行っています。また、診療支援業務として、手術室・心臓カテーテル室・内視鏡室での検査業務も行っております。

①.負荷心電図検査

運動により心臓に負担をかけて心電図の検査を行います。安静時心電図ではみられない虚血性心疾患や運動誘発不整脈などの診断に有用です。2段の階段を昇降するマスター運動負荷試験や、電動式のベルトの上を運動するトレッドミル運動負荷試験などがあります。

②.心臓超音波検査

超音波検査とは、人には聞こえないレベルの高周波音波を体表面から放射させて、体内で反射した音波を分析して体の構造や血液の流れを調べる検査です。心臓では、心筋壁運動の異常、壁の厚さや、弁の形態、血液の逆流の様子などを観察します。心筋梗塞、弁膜症、心筋症、先天性心疾患、大動脈疾患などの診断に非常に有用です。被曝の心配は全くないので胎児、乳児、妊婦の方まで安全に安心して検査を受けていただくことができます。

③.ABI(血圧脈波検査)

手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べる検査です。この検査を行うことにより動脈硬化(血管の老化など)の度合や早期血管障害を検出することができます。

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【資格等】

緊急臨床検査士 12名
細胞検査士 4名
超音波検査士 4名
糖尿病療養指導士 3名
消化器内視鏡技師 1名
神経生理認定技師(脳波・筋電図) 1名
2級微生物臨床検査士 1名
胚培養検査士 1名
POCコーディネーター 1名
特定化学物質作業主任者 2名

【職場の声】

臨床検査は診断・治療の第一歩であり、それだけに精度の高いデータを迅速に出すことが重要となってきます。このようなことを実行するには多くの知識・技術であり、検査の質の向上を目指して日々励んでいます。私たちが出した検査結果がよりよい医療につながっていることを実感する時の喜びは、何事にも代え難いものです。
まだまだ学ぶことばかりの私ですが、優しく頼もしい先輩方とあたたかい雰囲気の職場に支えられ、日々努力をしています。