院長挨拶

飯田市立病院長 堀米直人

「誠意、熱意、創意」の心で
地域の皆様に安全で質の高い医療を
提供いたします

 

飯田市立病院ホームページへようこそ

飯田市立病院は、長野県の南部、南アルプスを東に臨む天竜川の河岸段丘の上に位置し、飯田市および下伊那地域全域の医療を支える自治体病院です。昭和26年に開院し、平成4年に現在の地に354床の新病院として新築移転しました。その後病院の高機能化に伴い増改築を繰り返し、現在は一般病床419床(感染症病床4床)を擁し、地域の医療機関と連携・協力し役割を分担しながら地域医療支援病院として、高度急性期及び急性期医療を中心に地域の皆様の健康を支えています。

国は2025年までに地域包括ケアシステムの構築を完了し、医療と介護のつなぎ目の無い連携によって、「地域完結型の、治しそして癒し支える医療」、「生活を分断させない入院医療」の実現を目指しています。当院を退院される患者さんの90%が直接自宅へ戻られる状況で、広い飯田下伊那地域では病院から遠いという地理的ハンディキャップが、「退院後は自宅療養が無事できるだろうか」という不安や心配の元となることが少なくありません。そこで昨年12月から1病棟を包括ケア病棟に転換して、自宅復帰の準備や介護サービスの準備のために利用していただいております。さらに患者サポートセンターが入院前から退院後までの支援に取組んで、患者さんやご家族の不安を取り除いています。また当地域には、飯田下伊那診療情報連携システム[ism-Link]があり、往診をしていただく診療所の先生や訪問看護ステーションと病院がism-Linkを使って緊密に連携しています。がん末期の患者さんが周りのサポートを受けながら自宅で療養した事例も数多くあります。このような連携を今後とも進めていきたいと考えます。

日本ではここ数年、大きな災害が頻発しています。災害拠点病院である当院は、長野県からの要請があった際はDMAT隊員が出動するほか、当地域や近隣で地震が発生した場合には、地域内の病院とも連携して災害を乗り切らねばなりません。昨年11月5日に長野県・飯田市主催の総合防災訓練が飯田市を会場として実施され、当院もこれに参加しました。自衛隊、消防、警察が参加するこの訓練を経験して、さらなる整備と体制の強化を進めています。

また当院は救命救急センターに指定されており、救急体制の充実に努めています。4月から救急科は3名専従体制となり、院内各科と連携して救急患者に対応しています。重症者については、消防署に救急車要請があって直ぐに病院から医師がドクターカーで現場へ直行し、早期に治療を開始することで救命率の向上を図る取組みも行っていて、年間40件程度の出動実績があります。

産科の分娩受入れ体制については、地域の産科診療所と協力して、地域全体で産科診療を分担しています。検診は診療所、分娩は病院が担当する仕組みを確かなものとするため、今年度は地域連携型の周産期管理システムを構築して安心して分娩ができる体制づくりに取組んでいます。昨年度は里帰り出産も含め年間1300人の赤ちゃんが当院で生まれ、県下の病院で1番です。

地域がん診療連携拠点病院として、1月に県の整備検討委員会の現地調査を受けました。新しいリニアック(放射線治療装置)も稼働を始め、がん診療の充実に取組んでいます。

人材の育成にも力を入れています。今年度は医師の初期臨床研修9名、歯科医師の初期臨床研修1名が新たに研修を開始します。若手の教育はもとより、各種認定看護師の育成や、資格取得についてもバックアップして、病院全体の医療の質を上げるよう努めています。

 

今後も当院の理念である「地域の皆さんの健康を支え、信頼される医療を実践する」ために、誠意、熱意、創意を持って患者さんに接し、高度で良質、安全な医療を提供する病院を目指していきますので、どうぞよろしくお願いします。

平成30年4月